*

「0(ゼロ)葬」の実際2017! 対応してくれる火葬場は? 首都圏では無理?


高齢化社会が現実のものとなり、亡くなる方が増加し、また亡くなる方の年齢が高齢になってきました。
 
葬儀を出す側の遺族も高齢化していることなど、様々な社会の変化により、葬儀の形式も今までのスタイルにこだわらない、様々なスタイルが選ばれるようになってきました。
 
そこで今回は、「0(ゼロ)葬」という究極の葬儀の形について、ご紹介していきたいと思います。
 

スポンサードリンク

0葬とは?


0葬とは、簡単に言えば、故人が亡くなった後、お通夜・告別式も行わず、火葬をした後、遺骨も受け取らないという葬儀の新しい考え方を言います。
 
2014年宗教学者の島田裕巳氏が「0葬−あっさり死ぬ」を出版され、その中で紹介された考え方で、NHKの番組クローズアップ現代でも取り上げられ、話題となりました。
 
クローズアップ現代「あなたのい遺骨はどこへ〜広がるゼロ葬の衝撃」

 
0葬の考え方で言えば、墓を作る必要もないし、守っていく必要もなくなるので、遺族に負担も負わせないことが最大のメリットです。
 
故人においても、自分のことを知らない、あったこともない子孫に、負担を負わせること無く、この世に未練を残さず逝けるというわけです。
 
「千の風になって」という歌が大ヒットしました。
 
♪〜私のお墓の前で、泣かないで下さい。
そこに私はいません。
眠ってなんかいません。
〜千の風になって この大きな空を吹きわたっています。
 
遺族は、故人が死んで自由になった。
故人は自由になりたいと思って、この0葬を選択するという考え方です。
 
ただ、現代は格差社会であり、必ずしも遺族や故人の気持ちを尊重した、温かい感じを受ける0葬ばかりではありません。
 
クローズアップ現代の中で取り上げられていたように、孤独死をされた故人に身よりもなく、仕方なく何十年も前に離婚したパートナーが、突然遺骨の引取を受けたり、
 
存在も知らず、顔も見たことのないひ孫が、ある日突然「ひいお爺さんの遺骨です。」と、引取を依頼されたりと、
 
なんとも言えない事実も起こってきているのです。
 
こういうケースだと、遺骨を引き取ること自体に精神的・経済的負担が生じ、0葬を選択せざるを得ないというほうが、正しいような気がしてきます。
 
0葬に関しては、故人・遺族のさまざまな事情や、生きてきた歴史が絡み合って、社会も認識せざるをえないような葬儀形式であるような気すらしてくるのです。
 
 

火葬場では骨を引き取ってくれるのか?


さて0葬では、火葬場に遺骨を置いてきて、処分は火葬場にお任せしますというのが、基本のスタイルです。
 
ただし、実際は地域によって、火葬後の遺骨の拾骨の仕方や量にも違いがあるのをご存知でしょうか?
 
北海道・東北・関東・中部地方(愛知県・岐阜県を除く)では、直径20〜25cmほどの骨壷に全ての遺骨を拾骨します。(全骨拾骨)
 
ところが、愛知県・岐阜県・近畿・中国・四国・九州地方については、直径10〜15cmほどの骨壷で拾骨し、地方によっては分骨用骨壷という、さらに小さい骨壷に一部の遺骨を拾骨し(部分拾骨)、残りの遺骨は火葬場に置いて帰ります。
 
これらは、地域の文化の差で、東京・神奈川・千葉エリアでは、火葬場の規約や火葬場の運営に関する条例に、遺骨を全部持って帰らなければいけないという文言が記されているそうです。
 
実際、大阪や名古屋の火葬場では、誓約書さえ記入すれば、全部遺骨を置いて帰ることは可能なんだとか。
 
しかし、現代の遺骨の引取に関する問題が、新しいビジネスを生み、最近では、様々な新しいサービスも取り扱われるようになってきました。
 
・預骨…お墓を作るまで、遺骨を預かってくれるサービス。
・迎骨…家まで遺骨を引き取りに来てくれ、合同の墓などに埋葬してくれるサービス。
・送骨…宅配便で指定された所に送るだけで、合同の墓などに埋葬してくれるサービス。
 
これなら、火葬場に遺骨を置いて来られない地域であっても、最終的に遺骨を0葬として葬ることが出来ます。
 
また、金額的には必ずしもお安くなるとは限りませんが、故人が遺族に託すことの多い、結果的に0葬に近い方法もあります。
 
・樹木葬…樹木の根本(大地)に返す方法。
・散骨…海や山にパウダー状に粉砕した遺骨をまき、自然に返す方法
・宇宙葬…パウダー状に粉砕した遺骨を、容器に入れ、ロケットで宇宙に打ち上げたり、バルーンで宇宙にて爆発させる方法。
 
最近、火葬場で遺骨を引き取ってくれないと言われていた地域でも、問い合わせると誓約書を記入することで、引き取ってもらえるところも出てきているという、ネット情報もありますので、0葬をお考えなら、一度火葬場に問い合わせてみることをお勧めします。
 
 

直葬で0葬(可能な地域で)の場合の費用はどの程度か?


最近0葬を取り扱われるようになった「葬儀24ドットコム」を参考にしたいと思います。

 
流れは、故人を逝去された病院などへお迎えに行き、自宅または安置所へ安置。
役所や火葬場の手続き代行を経て、火葬し拾骨、そして0葬として葬ります。
 
これらのサービス全て込みで、最大30万円となります。
この「葬儀24ドットコム」では、病院への故人のお迎えから拾骨・0葬まで全てを代行してもらうことも可能です。遺族は死亡届に必要事項を記入して提出するだけです。
 
費用負担を減らすことが目的ではない場合、火葬場で遺骨の引取をしてもらわず、直葬後に樹木葬や散骨などの他の方法を選択することもできます。
 
直葬費用…13万〜20万円程度
 +
樹木葬…10万〜80万円
散骨…5万〜30万円
宇宙葬…20万円〜
預骨…粉骨2.8万円〜、保証金3万円〜、年1.2万円〜(1年後毎に更新)
迎骨…3万円〜
送骨…3万円〜
 
 

本人との生前相談

0葬については、様々な故人や遺族の事情があって、選択せざるを得ないという場合も多く、故人が生前に自分の意思で、0葬を希望していても、残された遺族間で、トラブルが多く起こります。
 
もし本当に0葬を、遺族に実施してもらいたいならば、終活の一つとして、エンディングノートや遺言状にきちんと残しておくことをお勧めします。
 
遺族も、そのような故人の希望を聞いたのなら、後々のトラブルを防ぐためにも、エンディングノートや遺言状に残してもらえるように、お願いしておきましょう。
 
 

まとめ


時代の変化に応じ、様々な葬儀の形が現れますね。
 
でも私は、基本的に家族間に問題がなく、最期を迎えられる場合には、0葬は選択出来ない気がします。
 
特にお墓を持たないということまでは、なんとなく理解も出来るのですが、遺骨を全て火葬場に置いて帰ることは、上手に説明できませんが、寂しいというか…。
 
お寺などに埋葬してもらうなら、たとえ年に1度でも手を合わし、たとえ顔を知らなくても、ご先祖様に感謝する心を持ち続ける事も出来ますし、親族間の縁が続いていくことも、現代では、あえて必要なことのように思えるからです。
 
皆さんは、どのようにお考えになりますか?
 
 

スポンサードリンク




関連記事

跡継ぎがいない方のお墓問題2017! 先祖の墓仕舞いと無縁仏回避術!

最近は、人口が都会に集中し、地方では過疎化が深刻になってきています。   これとは

記事を読む

家族が死亡したら、速やかに行うことチェックリスト2017年版

大切な家族が亡くなる。 それは、本当にいろいろなケースがあるのだと思います。  

記事を読む

実家の両親他界とともに改葬(墓の引越し)、檀家をやめる段取り2017!

改葬とは、一度は埋葬された遺骨やお墓を他のお墓や納骨堂に移すことを言います。  

記事を読む

「永代供養墓」の実際2017! 墓石不要、お寺が永代供養してくれる?

皆さんは、もしご自身が亡くなった場合に、どのお墓に入るのか決めていますか?   近

記事を読む

出棺の実際2017! 儀式の流れと喪主・親族の役割分担、喪主挨拶例文!

葬儀に関することは、そういう職についていない限り、わからないことばかり。   おま

記事を読む

「四十九日法要・納骨法要・お斎」同日開催の事前準備と当日の流れ2017!

お葬式が済んでも、遺族には、役所関係の手続きなど、たくさんすることがあるので、四十九日法要までな

記事を読む

「直葬(火葬式)」の実際2017! 流れ・費用・本人や菩提寺との事前調整は?

お身内に、もしものことがあったら、皆さんはどのように故人をお見送りするか、考えていますか? &

記事を読む

2017葬儀は格安・明瞭会計の「僧侶派遣」!菩提寺があると使えない?

  久しぶりに実家に帰省し、何気ない時にふと、お母さんも歳をとったなと感じることがあ

記事を読む

お別れの会(偲ぶ会)の実際2017! 通常の葬儀との違いと企画方法は?

テレビを観ていると時折、有名人の方が亡くなられたニュースが流れ、 「葬儀は近親者のみで密葬で執

記事を読む

「戒名はいらない」の実際2017! 菩提寺なし、墓なし、仏教放棄が条件?

現代は、核家族となり、各家庭にお仏壇のある家も少なくなり、仏教への信仰も希薄化してきました。

記事を読む

PAGE TOP ↑