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「戒名はいらない」の実際2017! 菩提寺なし、墓なし、仏教放棄が条件?


現代は、核家族となり、各家庭にお仏壇のある家も少なくなり、仏教への信仰も希薄化してきました。
 
実際に、江戸時代に作られた檀家制度(寺檀制度)も、機能しているかというと、正直関係が崩壊している檀家(元檀家?)も多く、それにより、葬儀に対する考え方も、変化してきました。
 
こうした中で、今回は、「戒名はいらない」という声について、考えていきたいと思います。
 

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戒名とは?


仏教の世界では、人は亡くなると仏さまの弟子になるとされ、仏名を与えられます。
 
菩提寺に相談・お願いすることで、故人の個性や人柄にふさわしい仏名をつけていただくのです。
 
戒名は本来、仏門に入り、厳しい修行を行い、それを達成された信徒に生前授けられるものでした。
 
現在では、一般に亡くなってから、菩提寺につけていただくのが普通になっています。
 
戒名には格があり、本来では、寺に対する貢献度で、分けられていました。
 
最高位が「院殿(いんでん)」、その次が「院(いん)」、
その次が「男性;居士(こじ)、女性;大姉(だいし)」、
そして一般的なのが「男性;信士(しんじ)、女性;信女(しんにょ)」、
 
そして子どもは「男児;童子(どうじ)、女児;童女(どうにょ)」、
乳幼児は「男児;嬰子(えいじ)、女児;嬰女(えいにょ)」
となります。
 
ちなみに、戒名に対しこの世で普段使っている名前は、俗名と言われます。
 
そして、同じ仏教でも、戒名というのは、天台宗、真言宗、浄土宗、曹洞宗、臨済宗で、浄土真宗では法名、日蓮宗では法号と言います。
 
 

戒名はいらないという人は、なぜふえているのか?


最近では、「戒名はいらない」という人が増えています。
 
戒名不要を唱える方々の言い分は、まず「死後に名前なんていらない」「お金がかかるだけ」という意見が多いです。
 
そして、「戒名は、お寺がぼったくっている」なんていう意見もあります。
確かに、戒名を菩提寺にお願いすると、一般的な信士・信女でも10万〜30万円支払うことになります。
 
最高位の信仰が深く、社会に尽くした人に授けられる「院殿」では、料金の相場は、100万円からと言われているので、確かにお金はかかりますね。
 
ただ、戒名があの世への免罪符・通行手形のように誤解されていることもあるようで、この事から、仏教への信仰心の薄れから、菩提寺と檀家との関係も希薄化していることは、言うまでもありません。
 
キリスト教徒や、無宗教者なら、戒名は不要ですので、戒名がないとあの世へ行けないというのは、おかしい考え方です。
 
この戒名離れは、お寺の布教活動の怠慢が招いたことと思われますので、仏教徒の菩提寺となるお寺側にも、今後改善の余地は十分あると思います。
 

 
こういう現状が、世の中に出てしまうと、不信感も大きくなるかも知れませんね。
 
 

実際に戒名不要とするための条件や制約は?


とはいえ、もし菩提寺があるとしたら、戒名をつけないということは、
それは、「私は仏教徒であることを放棄します。」
という意味に誤解されてしまいます。
 
そうなると、「仏教徒じゃないなら、葬儀の際の読経も不要ですよね?」
ととられてしまいますし、
 
「仏教徒でないなら、うちのお寺で納骨することもないですよね?」
と言われてしまえば、遺骨の納骨場所を探さねばなりません。
 
ちなみに、自分で好きな戒名をつけたいというのも、戒名とは、その宗旨宗派にそった形があるものなので、菩提寺側の心象としてはよろしく無く、菩提寺との関係悪化が懸念されます。
 
そしてその影響は、近々なくなった故人のみならず、現在菩提寺の墓に眠る、ご先祖さまのその後の法要にも影響して気苦労が増大してしまうかもしれません。
 
なので、戒名不要とするなら、特に菩提寺のある方は、仏教を放棄する覚悟もしておかなければなりません。
 
逆に、そもそも菩提寺もなく、無宗教者である人ならば、戒名をつけることなく葬儀を行うことは、不思議なことではありません。
 
 

まとめ


戒名や墓もいらないという逝き方は、現代の日本においては、仏教のほころびというか、仏教徒減少の避けようのない事実から発生しているのかもしれません。
 
仏教に対する信心の薄れが、仏教(戒名)に対する不信感を生んだのかもしれません。
 
同じ宗教でいうと、例えばプロテスタント(キリスト教)は現在でも、布教活動に熱心で、生前(元気なうちから)に洗礼を受け、洗礼名をいただいて、熱心に信仰されている方があります。
 
仏教についても、もっと現代の日本人の身近に寄り添う姿勢を見直していく時期がきているのかもしれませんね。
 
 

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