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実家の両親他界とともに改葬(墓の引越し)、檀家をやめる段取り!


改葬とは、一度は埋葬された遺骨やお墓を他のお墓や納骨堂に移すことを言います。
 
厚生労働省の統計によると、全国の改葬(墓の引越し)件数は、2000年頃から増え始め、現在では毎年8万件ほど実施されているそうです。
 
改葬(墓の引越し)が増えているのは、昔はどこも、一族は同じ土地に住んで、代々長男が家や先祖代々の墓を継ぐという日本の文化がありましたが、現代は、核家族化や少子高齢化も進み、今までと同じようにいかなくなってきたという背景があります。
 
子世代は、どんどん都会へ出ていき、墓守なんて、物理的に不可能という家も多く有ります。
 
それでも、先祖のお墓をどうするかと考えた結果、改葬(墓の引越し)をして、故郷の墓を処分し、檀家もやめて、改めて現在の自分たちの住んでいるところで、お墓の世話をしようと考える方が増えてきているのです。
 
そこで今回は、実家の両親が他界した後、改葬(墓の引越し)を行い、故郷のお寺との檀家づきあいもやめる場合について、その手続きや費用、しきたりなどについて、ご紹介していきます。
 

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改葬で檀家をやめる場合の注意点

改葬を実際に行うには、1〜2ヶ月くらいは余裕を持って役所等での様々な手続きなどをこなす必要があります。
 
役所での手続きの際に、今現在お世話になっている菩提寺には、埋葬証明書(または、納骨証明書を)書いていただく必要があるのですが、ここで少しトラブルになることが多いのです。
 
改葬をして菩提寺にお墓がなくなるということは、檀家もやめるということになります。
 
お寺は、寺院の建物や所有している文化財の維持管理を、檀家からのお布施等で行っています。
 
改葬されて、菩提寺にお墓が無くなるということは、菩提寺側の立場から言えば、寺院経営を支えている檀家を失うということで、つまりは一大事なのです。
 
菩提寺側は、本当は、檀家を失いたくはないのです。
 
ですので、改葬を行うために、埋葬証明書をお願いに行く際には、菩提寺の住職に「相談する」というスタンスをとるべきなのです。
 
これは、今現在は関係が希薄でも、その昔から先祖代々はお世話になってきているはずだからです。
 
ここで、きちんと「このままの墓を維持していけない理由」を話し、菩提寺の住職に対し、これまでの礼節を忘れない対応をとれば、住職もきちんとした対応をしてくださるものと思います。
 
ところが、トラブルになるケースでは、埋葬証明書を書いていただけないどころか、法外な離檀料(檀家をやめる時に請求されるお布施)を請求されたり、遺骨の引き渡しを拒まれたりと、非常に後味の悪いことになるケースがあるそうなのです。
 
通常、離檀料の相場は、多くても20〜30万円くらいまでで、先祖の分もきちんとお礼の気持ちを込めてお支払します。
 
実際トラブルになっても、離檀料にはお布施と同様、決まった金額などありませんし、遺骨についても所有権が菩提寺にはないので、行政に頼んで、埋葬証明書を菩提寺に書かせてもらうこともできるでしょう。
 
しかし、これまで先祖代々のお墓を管理してきてくれた菩提寺と、そのようなトラブルを起こして、これから自身の身近なところで世話していこうとしているご先祖さまは、喜ぶでしょうか?
 
やはり菩提寺には、きちんと今までのお礼を述べて、キレイに檀家をやめる段取りを進められた方がいいですよね。
 

 
檀家をやめる場合の離壇料について解説されています。
 
 

改葬と檀家をやめる段取り


改葬には、以下の手続きが必要になります。
 
①引越し先に新しく購入した墓地で、受入証明書(または永代使用許可証)を発行してもらう。
 
②現在の墓地で、埋葬証明書(または納骨証明書)を発行してもらう。
 
③現在の墓地のある市区町村役場で、受入証明書と埋葬証明書を提出し、改葬許可申請書の申請を行い、改葬許可証を交付してもらう。
 
④閉眼供養ののち、遺骨を現在の墓地から取り出し、改葬許可証を新しい墓地へ提出して遺骨を移し、開眼供養を行ってもらう。
 
⑤霊園や石材店に依頼して、現在の墓地を更地にして返却する。
 
※②の手続きの前に菩提寺には、閉眼供養の依頼と檀家をやめることを相談しておくこと。
 
※④新しい墓地では他のお寺の檀家にならないなら、檀家にならなくてもOKな墓地を選択し、開眼供養も一見さんOKで檀家にならなくても良いお坊さんにお願いするようにします。
  
改葬(墓の引越し)と檀家をやめる為にかかる費用ですが、現在のお墓の規模や、改葬後の遺骨の扱い(新しいお墓を準備するのか、納骨堂等で永代供養を行うのか、手元供養とするのかなど…。)によっても変わってきます。
 
・閉眼供養 お布施3〜5万円
・開眼供養 お布施3〜5万円
・離檀料 多くても20〜30万円くらいまで
・お墓の更地代 10〜30万円
 
・新しい遺骨の安置方法
  新しい墓石を準備200万円〜
  樹木葬50万円〜
  納骨堂30万円〜
 
・新たな檀家に入る
  永代使用料(一回きり)50万円前後
  年間管理料(毎年)1万円前後
 
といった感じで、なかなかお金がいるのも確かです。
 
改葬にもいろいろあり、墓石ごと引越しする場合、遺骨のみ引越しする場合、先祖代々の遺骨のうち一部だけ引越しさせる場合、分骨する場合と様々です。
 
 

まとめ


改葬(墓の引越し)と、檀家をやめることを考える場合、所々の手続きに時間がかかりますので、1〜2ヶ月は余裕を見ておきましょう。
 
菩提寺とは、極力トラブルにならないよう、先祖代表のつもりで、今までご先祖さまがお世話になったという、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
 
改葬には、案外お金がかかります。
キーになるのは、改葬後の遺骨の扱いです。
 
予算や、どのように供養したいのかをきちんと考え、親族間でもトラブルにならないよう、よく相談して決めましょう。
 
先祖のお墓を放置せず、きちんと行く末を考えることができるのは、大変素晴らしいことだと思います。
 
ご先祖様も、きっと喜ばれていることでしょう。
 
 

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