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親から墓を引き継ぎ檀家となった場合の義務と定例出費まとめ2017年版!


両親が亡くなって、引き継ぐ(相続する)ものは多くあります。
 
お寺にある先祖代々のお墓に、ご両親を納骨される場合、当然そのお墓を管理してくれているお寺(菩提寺)との直接のやりとりも引き継ぐことになるでしょう。
 
このお寺との関係を檀家制度といいます。
 
檀家というのは、個人単位でなるものではなく、家族単位でなるものですので、親が檀家であれば、子も元々檀家なのです。
 
しかし親が生きていた時は、親がきちんと檀家としての役割を担ってくれていたので、親がいなくなって初めて、檀家としての義務や出費にとまどう方もいらっしゃいます。
 
そこで今回は、親に代わって檀家として担う、義務と定例出費について、ご紹介したいと思います。
 

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そもそも檀家とは何か?


 
檀家について、わかりやすく解説しています。
 
檀家というのは、簡単に言えばお布施をすることによって、決まったお寺や僧侶を支えている人々のことをいいます。
 
浄土宗では信徒、浄土真宗では門徒と言います。
 
檀家は、お寺を支える代わりに、先祖代々のお墓をお寺に持つことが出来、供養や法要も優先して手厚く受けることができます。
 
また、普段直面することの少ない、仏事に関することはもちろん、様々な相談事を聞いてもらったりできることも檀家ならではです。
 
この檀家制度の歴史が確立されたのは、それほど古いものではなく、江戸時代にキリスト教を排除する目的で、全ての人がどこかの寺の檀家となり、お寺は檀家の戸籍や住民票の管理を行う、今の役所のような立場にありました。
 
人々は、どこかの寺の檀家であることで、社会的地位を保証されていましたので、寺は、檀家の転居の際の転出・転入の手続きなどもきちんと行っていました。(寺請け制度)
 
ただ現在では、葬式仏教などと揶揄されているように、戸籍管理等は役所で行いますし、寺請け制度が意味をなさなくなっています。
 
実際、人口が都会に流出し、檀家といえども、把握しきれていないからです。
 
そのため、親が亡くなる等、葬式になってはじめて檀家であったことを知る人も少なくないのです。
 
 

檀家の義務


檀家であるとは、どういうことなのか?
檀家はお寺を支えていますので、いくつかの義務を担っています。
 
一番大きいものは、志納金やお布施、寄付といった金銭的支援。
 
そして他には、お寺の行事にかかる勤労従事や、儀式への参加、境内や墓地の清掃奉仕活動などです。
 
お寺には決まった催しや行事があり(御忌・施餓鬼・十夜法要・盂蘭盆・除夜の鐘突きなど…)、檀家の中から順番制で、こういった行事に1年間勤労従事します。
 
また、十年に一回開催される五重相伝や受戒絵といった儀式への参加や費用負担などもあります。
 
境内や隣接する墓地の清掃奉仕活動等もあります。
こういった義務はお寺によって少し違いがあることもあります。
 
というより、現代においては、檀家制度自体が希薄化してきており、お寺もあまり檀家に負担を負わせすぎないように制度自体を独自に見直しているようなお寺も出てきているそうです。
 
檀家制度をやめて、独自の会員制などを採用していたり、墓檀家制度といって開眼法要や納骨法要といった、お墓で営む法要だけ、決まったお寺に依頼するといった方法も認めているお寺も出てきています。
 
しかし、まだまだ特に地方や名の通った大きなお寺では、檀家制度は機能しているところもあり、葬儀が縁で、檀家になるというケースがあるのも事実です。
 
 

檀家の定例出費と相場


檀家は正直お金がかかります。
 
しかし、基本はお布施や志納金というものは、渡す側の気持ちですので、金額は出来る範囲でというのが本当です。
 
ただ、近年の檀家離れが加速している現状、お寺側も必要金額達成のため、金額提示してくる場合も多いのです。
 
これよりだいたいの出費の相場をご紹介しますが、お寺の規模や檀家の軒数などによっても違いがあります。
 
金額に迷った時は、お寺に「皆さんは、どの位お渡ししていますか?」とストレートに聞けば、教えて下さることが多いです。
 
また、もし金額的に無理があるようなら、その旨をきちんとお寺側にお伝えすれば、解決することも多くあります。
 
お寺としても、檀家を離れられてしまうほうが困るからです。
 
・入檀料(新しく檀家になる時)…10万円〜30万円
・志納金(主に寺の維持管理費)…1万円〜2万円/1年あたり
 
・お寺や庫裏(僧侶の住居部分)の老朽化による改築等の負担金…檀家あたり数十万円負担することもあり。
・寺の催しに参加する際のお布施(参加費のようなもの)…3千円〜1万円ほど
・十年に一度の儀式参加…一人10万円することも
 
・通夜・葬儀の読経や供養に際してのお布施…15万円〜50万円
・1周忌等の法要に際してのお布施…3万円〜10万円
・月命日などの読経に際してのお布施…5千円〜1万円
※お布施+お車代や御膳料として、それぞれ5千円〜1万円を包むことも多いです。
 
・離檀料(檀家をやめる時)…5万円〜20万円(※法要1回分くらいが相場。)
 
 

まとめ


このように檀家になると、メリットとしては、繁忙期であっても、優先的に葬儀・法事等で、手厚く供養してもらえます。
 
そして、様々な相談にも親身になって、乗ってもらえ、便宜もはかってもらえます。
 
そのかわり、金銭的にも勤労奉仕的にも負担は大きいとも言えます。
 
実際には、現代の檀家制度は、そのお寺の僧侶との相性や、地域性などが支えているのかも知れませんね。
 
親の代に引き続き、檀家として続けていくのか、それとも離檀するのか?
離檀するなら、先祖代々のお墓をどうするのか?
 
今の時代は、きちんと答えを出していく必要がありそうですね。
 
 

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