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自宅安置の実際! 絶対北枕? 枕飾りは何を飾る? 遺体の腐食防止方法は?


大切なご家族が他界された悲しみの中、残された遺族には、故人とのお別れの準備が始まります。
 
火葬が済んでしまうまでの数日、その少ない時間だけが、生前の姿のままの故人と向き合える貴重な時間となります。
 
今回は、葬儀までの時間、故人が自宅に安置される際の知識について、ご紹介していきます。
 

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自宅安置までの流れ


【病院で亡くなった場合】
医師から、死因等についての説明を受け、死亡診断書をいただきます。
 
その間、看護師さんによって、遺体はキレイに拭いてもらい、消毒していだだける場合がほとんどです。
 
病院に遺体を安置いただける時間は、2時間程度なので、すぐに葬儀屋さんに連絡をし、遺体を自宅へ運んでいただけるように依頼します。
 
葬儀屋さんをどちらに頼めばよいのか困った時は、病院に相談をしてみられると、提携している葬儀屋さんを紹介していただける場合もあります。
 
そして、病院の精算を済ませて、急ぎ自宅へ戻ります。
 
 
【亡くなるまで、自宅で訪問看護や在宅医療を受けていた場合】
すぐにかかりつけ医師の病院へ連絡します。
医師が来てくれ、死亡確認後、死亡診断書をいただきます。
すぐに葬儀屋さんへ連絡して、来ていただきます。
 
 
【元気だったのに、朝起きたら亡くなっていた、自死など】
特に深刻な状況で医師にかかっていたわけでもなく、家族が気付くと亡くなっていたような場合や自死の場合は、すぐに警察に連絡をします。
 
遺体は、動かしたりせず、亡くなったままの状態にしておきます。
警察官と警察医によって、死因と事件性がないことがわかれば、死体検案書をいただけます。
 
その後すぐに葬儀屋さんへ連絡して、来ていただきます。
 
どのケースでも、葬儀屋さんに自宅へ来ていただく連絡ができたら、まずは遺体を安置する部屋を決めて、遺体の安置と訪問客などにそなえ、掃除しておきましょう。
 
遺体の腐食防止のため、出来るだけ、エアコンで涼しく保てる部屋が良いですね。
 
葬儀屋さんと時を同じくして、菩提寺にも枕教の依頼のため、連絡を入れておきます。
 
掃除が済んだら、故人が使っていた布団と枕を準備します。
遺体が温まってしまわないよう(遺体の腐食防止の為)、出来れば薄い布団のほうが良いそうです。
 
また、ベッドに安置することになっても構いません。
 
ここまで準備出来れば、遺体の自宅安置については、あとはほとんど葬儀屋さんが行ってくれるので、今後の葬儀の打ち合わせに備えて、安心して一息つきましょう。
 
 

自宅安置の具体的方法


遺体は、基本的には北枕で安置します。
 
これは、仏教でお釈迦様が、涅槃(ねはん)の境地と言われる、全ての煩悩がなくなり、心の迷いがなくなった最高の境地に入られた時、頭北面西右脇臥(頭を北に、顔を西に向け、右脇を下にした状態)の寝姿で亡くなったとされることより、北を頭にして寝ると、お釈迦様の所へ行けるとする風習があるからです。
 
北を頭に出来ない時は、西でも構いません。
もっというと、仏教に関係がなければ、どちら向きでも良いのです。
 
こだわりがなければ、葬儀屋さんにお任せすればいいと思います。
遺体は布団に寝かせると、手を胸元で組み合わせ、顔には白い布をかぶせます。
 
枕元に、枕飾りと言われる白木の台や小さな机に白い布をかけて、その上に仏具やお供物を設置します。
宗教や宗派によって、枕飾りは違うので、葬儀社と相談します。
 
ほとんどの場合は、枕飾りも葬儀社が準備してくれます。
一般的には、仏教なら「枕飯」「燭台」「ロウソク」「線香立て」「花」「リン」。
 
キリスト教では「聖書」「花」「ロウソク」「十字架」などを置くようです。
 
「枕飯」は、故人が生前使っていたお茶碗に、故人のためだけに炊いたごはんを山盛りにつぎ、その中央に故人のお箸をまっすぐ立てます。
 
「枕飯」と一緒に「枕団子」を6つ、上新粉で作って供える場合もあります。
 
また浄土真宗以外では、遺体の胸の上や枕元に、遺体の顔に刃先が向かないようにして、守り刀を準備することもあります。
 
枕飾りが準備できたら、僧侶を招き、枕経を唱えてもらい、戒名や通夜、葬儀等の相談を行います。
 
その後、ロウソクと線香を絶やさないように、寝ずの番をします。
 
お通夜の日程にもよりますが、遺体を棺に納めるまでに、新しい筆の先や、割り箸の先に脱脂綿をしばりつけたものに水を含ませ、口を潤してあげます(末期の水)。
 
そして、アルコールを浸した脱脂綿やガーゼで遺体の露出している所を拭いて(湯灌・清拭)、死装束に着替え、死化粧といって、生前に近い顔色になるよう、女性は薄く化粧をしたり、男性は髭を整えたりします。
 
故人が棺に納められたら、故人の愛用品を副葬品として入れてあげます。
枕飯や枕団子、寝ずの番以外は、葬儀屋さんが説明してくださいますので、その指示に従って行えば、問題ありません。
 
こちらの映像では、自宅安置までの流れを、わかりやすく解説しています。
 

 
 

遺体の腐食防止法

遺体はそのまま放置していると、内臓部分から腐食してきます。
そこで葬儀屋さんが、ドライアイスを準備してくれます。
 
内臓を冷やすために腹部と、脳を冷やすために頸の後ろを中心に置いてくださいます。
 
皮膚が露出している所や、組んだ手は、凍ったり、冷えすぎて変色することのないよう、注意します。
 
また、口や鼻から体液が出てしまう事を防ぐため、頭の位置は高めに安置します。
 
そして室温をエアコンでコントロールし、火葬までの間、キレイな状態を保てるようにします。
 
アメリカやカナダでは、エンバーミングといって、動脈から防腐剤を注入し、静脈から血液を抜き、また腹部にも防腐剤を注入して、遺体の腐食を遅らせる方法がとられることが多いそうです。
 
日本でも、斎場の順番待ちが生じて長く火葬が出来ない場合や、警察で解剖等が行われる場合などにも、エンバーミングが行われ、徐々に増えてきているようです。
 
 

まとめ


大切な家族を失って、心も体も憔悴した状態になるとは思いますが、故人をきちんと送ってあげるために、まずは自宅安置までの手順を理解しておかれることをおすすめします。
 
葬儀屋さんに依頼できれば、かなり心強くなりますので、気持ちをしっかりもって、落ち着いて頑張ってくださいね。
 
大丈夫!
故人もきっと側で、見守っていてくれていますよ!
 
 

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