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納棺の実際2017! 死装束とは? 入れるべき副葬品とNGの副葬品とは?


大切な家族が亡くなり、温かかった手のぬくもりが、徐々に遠のいていくのを感じながら、残された遺族には、最期に故人にしてあげなければいけないことがたくさんあります。
 
故人は私達より、一足お先に、あの世へと旅立つのです。
そんな故人の旅支度を行うのが、納棺の儀です。
 
遺族にとって、わからないことばかりですが、あの世への旅で故人が一人困ってしまわないように、旅支度を整えてあげましょう。
 
今回は、納棺に際しての色々について、ご紹介していきます。
 

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そもそも納棺の儀とは何か?

納棺の儀とは、仏教において、故人があの世に行く時の旅支度を施し、送り出すための儀式です。
 
何年か前に話題になった、映画「おくりびと」では、納棺師と葬儀屋さんは、別のものとして描かれていましたが、実際の多くは、葬儀屋さんの担当スタッフが行ってくれます。
 
具体的な流れとしては、次の通り。
 

末期の水

新しい筆の先や、割り箸の先に脱脂綿やガーゼを縛り付けたものに水を含ませ、故人の口元を潤します。
 
いわれとしては、故人が生き返る様に願ったり、あの世で渇きに苦しむことがないようにとの思いが込められています。
 

湯灌

元々、たらいに水を入れてから湯を入れる逆さ水で、故人の生前のけがれや苦しみを流し清め、生に対する煩悩を断ち、来世において徳をたくさん積めるよう願って行います。
 
現在では、簡易バスタブや移動式の湯灌車を使って、葬儀屋さんのスタッフが行ってくれるのが普通になりました。
 

死化粧

爪を切ったり髪の毛を整えたり、男性では髭をそったり、女性では薄化粧を施して、生前とかけ離れないようにキレイにしてあげましょう。
 

死装束

本来は白無地の木綿布で縫った経帷子(きょうかたびら)を左前にして故人に着せます。
 
しかし最近では、故人が生前好んだ衣服(柄物も可)や、新しい浴衣を着せ、納棺の時に葬儀屋さんが準備した経帷子で遺体を覆う場合も多くなってきています。
 

納棺

本来納棺は、通夜までに遺族で行うものでしたが、最近では葬儀屋さんが手伝ってくれます。
 
しかし、葬儀屋さんは手伝ってくださっても、供養のため、遺族は手を添えて、一緒に手伝いたいところですね。
 
故人を棺に納めたら、副葬品をそっと入れてあげましょう。
 

 
納棺の儀式 映画「おくりびと」より
 
 

死装束について


伝統的な死に装束は、白い色です。
これは、紅白の「紅」=「赤」で、「赤ちゃん」など出生を意味します。
「白」は「紅」の逆で、死や別れを意味するとされているためです。
 
・経帷子(きょうかたびら)…
死者と生者を区別するため、生者は通常着物は右前で着るので、その逆の左前で着せます。
・笠
・白足袋&わらじ
・三角頭巾…最近ではあまりつけなくなりました。
・手甲(てっこう)…手につけます。
・脚絆(きゃはん)…足につけmす
・頭陀袋&六文銭…
頭陀袋の中に、印刷した紙の六文銭を入れます。六文銭は、三途の川の渡り賃とされていますが、火葬する際に、金属は入れられないの で、最近では紙に印刷したものを入れています。
・数珠
 
となります。
 
※仏教のしきたりではありますが、浄土真宗では、死装束は着せません。
 
 

副葬品について


副葬品とは、故人の好きだった食べ物や、遺族からのお別れの手紙、みんなで折った千羽鶴など、想いのこもった品をさし、共に柩に納めるものです。
 
ただし、どんなものでも入れてよいかと言うと、そうではなく、公害になるものや、不燃物(金属やガラス)、爆発の可能性のあるものなど、NGな物もありますので、注意しましょう。
 
NGなもので、意外に思うことの多いものは、
 
・プラスチック製品
 …遺骨に溶けてくっついてしまったり、変色させたりしてしまう。
 
・カーボン素材のもの(ゴルフのクラブや釣り竿、ラケットなど)
 …炉のヒューズをとばし、停止させてしまう恐れがあります。
 
・現在も生きている人と故人が一緒に写っている写真
 …あの世へ一緒に連れて行かれるという言い伝えがありますので、やめておきます。
 
・ドライアイス
 …最小限にするか、入れません。炉の温度を下げたり、不完全燃焼の可能性があるためです。
 
副葬品に入れて良いものか迷う時は、遠慮せずに葬儀屋さんのスタッフに尋ねるといいでしょう。
 
※柩に茎を切った花を一緒に入れますが、こちらは「別れ花」といい、副葬品とは別になります。
 
 

まとめ


納棺の儀は、現在では、ほとんどのことを葬儀屋さんが準備し、執り行ってくれます。
 
それ故に、傍らで眠るように横たわる故人の姿を見ている時間の余裕もあり、つい涙がこみ上げてきます。
 
しかし、生前の姿で対面できるのは、もう限られた時間しかないのです。
 
故人があの世で困ることの無いよう、親族を心配して、この世に未練を残すことの無いよう、遺族に出来ることは、精一杯務めてあげたいものですね。
 
 

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