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火葬の実際! 納めの式・火葬中の会食・骨上げの流れと喪主の役割は?


故人の臨終〜通夜〜葬儀・告別式の間というのは、遺族はしなくてはいけない事が山積みですし、気が張っていますので、案外気丈に振る舞えるものと聞きます。
 
しかし、火葬の時は、これが本当に最後という気持ちが高まり、一気に悲しみが襲う遺族をよくお見かけします。
 
故人とのお別れは辛いですが、なんとか踏ん張って、故人が無事旅立てるようにしてあげたいと思います。
 
そこで今回は、火葬式の流れや喪主の役割について、ご紹介したいと思います。
 

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火葬全体の流れ

まずは映像で流れをご確認ください。
 

 
柩が火葬場に到着したら、僧侶と遺族・近親者で、納めの式という法要を行います。
そして、喪主が係員の指示で、火葬炉の点火ボタンを押し、火葬が開始されます。
 
火葬は約1〜2時間かかりますので、待機場所で軽食やお茶をいただいたり、最近では会食会をしながら待機します。
 
火葬が終了しますと、係員が呼びに来てくれますので、全員で収骨室へ向かい、骨上げを行います。
 
遺骨を骨壷に納め、白い布製の箱に納めたら、喪主が遺骨を抱いて、遺族とともに葬儀場(もしくは自宅や寺)へ戻ります。
 
 

納めの式の概要と流れ


納めの式とは、実際の火葬に移る前に、遺族と近親者で行う法要です。
僧侶が野辺送りの読経とも呼ばれるお経を唱えて下さいます。
 
霊柩車によって運ばれた故人の柩は、火葬炉の前の焼香台の近くに安置されます。
柩の前の祭壇に位牌と遺影、花を供えます。
 
僧侶による読経があり、指示がありましたら、焼香とお別れを行います。
こちらが、生前の姿で行う本当に最期のお別れになりますので、とても大切な儀式といえます。
 
柩を炉に納めて、炉の扉に鍵をかけます。
係員の指示で喪主が点火ボタンを押して、火葬になります。
遺族・近親者は合掌して見送ります。
 
※火葬炉の鍵を預かる事が多いです。火葬が終わればまた係員に渡しますので、なくさないようにします。
 
 

火葬中の会食と喪主挨拶例文


火葬には1〜2時間かかりますので、その間、親族の控室や待合スペースなどの待機場所で待機しておきます。
 
近年では、葬儀・告別式で繰り込み初七日などの法要を行う場合が多く、お昼をまたぐ場合が多いです。
 
そこで、この待機時間を利用して、精進落としとして会食会を催すこともあります。
会食会を行う場合は、葬儀屋さん(もしくは火葬場にて)に事前に依頼しておきます。
 
昔は、四十九日まで精進料理を食べて過ごし、四十九日が過ぎて通常の肉や魚を食べる食事に戻すという意味合いから、還骨法要や初七日が済んでから、精進落としとしてお料理やお酒を振る舞っていました。
 
しかし最近では別の日程に、皆が集まることが難しいこともあり、宗教儀礼と言うよりは、忙しい中集まってくれた皆様に感謝と慰労の意を込めて、火葬の待ち時間を利用して、会食会を催すことが増えているのです。
 
作法は精進落としに習い、僧侶が最上座で、遺族は下座でもてなします。
ここで、喪主(又は親族代表者)は挨拶を行います。
 
挨拶が済んだら、年長者等にお願いして、献杯の音頭をとっていただき、食事を初めていただきます。
 
故人の思い出話などをしながら、しばしゆっくりしていただきましょう。
 
火葬が終了したら、係の方が呼びに来てくれますので、火葬炉の鍵をお渡しし、喪主(もしくは親族代表者)より、終わりの挨拶を行い、全員で収骨室へ向かいます。
 

喪主挨拶事例(食事前)

本日は、皆様のお陰様をもちまして、無事、葬儀・告別式を終了することができました。
 
皆様のお力添えに心より感謝申しあげます。ありがとうございます。
誠にささやかではございますが、お食事の席をご準備させていただきました。
 
しばしの間ではございますが、ゆっくりとお過ごしいただき、故人の思い出話なども、是非お伺いできればと思います。
 
本日は誠にありがとうございました。
 

喪主挨拶事例(食事終了)

有意義なお時間を過ごさせていただきましたが、故人の火葬も、無事終了したようでございます。
 
わからないことばかりで、不手際もあったかと思いますが、何とぞご容赦下さい。
 
この後、故人のお骨上げを執り行いたいと思いますので、お食事のお時間は、このあたりで終了とさせていただきたいと思います。
 
またこのあとも、何卒最後までお付き合いいただけますよう、お願い申しあげます。
 
ありがとうございました。
それでは皆様、収骨室の方へ、よろしくお願いします。
 
 

骨上げの概要と流れ


収骨室では、喪主は骨壷を持ち、遺骨の頭部側に立ち、他の方は御骨箸を持ち、遺骨の周りを取り囲むように並びます。
 
火葬された故人の遺骨は、御骨箸という竹と木で組み合わされた長さの違う箸で拾います。
 
この時、正式には男女が1組になり、男性は左から、女性は右から同時に挟むか、箸から箸を経て骨壷に入れます。
 
これを「箸渡し」といって、食事のマナーではタブーになっていますね。
故人をこの世からあの世へ橋渡しするという意味が込められています。
 
一般にまず「歯」、続いて「足」「腕」「腰」「背中」「助骨」「頭」の順に拾い、「喉仏」だけは、故人と関係の深い2人で収骨します。
 
この順番は、故人が骨壷の中で立った姿になるように拾って入れています。
 
ただし、地方により異なる風習もありますので、火葬場のスタッフの指示に従うと良いでしょう。
 
骨壷の大きさにも、関東と関西では大きく差があり、関東では全ての遺骨を収骨しますが、関西の骨壷は小さく、喉仏中心に決まった部分のみ収骨し、全ての遺骨を収骨したりはしません。
 
遺骨が骨壷に納まりましたら、骨壷を白い布製の箱に納め、喪主は遺骨を胸に抱いて、葬儀場(もしくは自宅・寺)へと戻ります。
 
還骨法要の後、自宅へ持ち帰った遺骨は、四十九日まで飾り檀に飾っておきます。
 
 

まとめ


火葬場での特に納めの式は、故人が生前の姿をとどめる最期のお別れの場面となります。
 
そのため、それまで気丈に振る舞っておられた方でも、悲しみがピークに達する場合があります。
 
そのような時は、どうか周りの助けを借りて乗り越えて下さい。
 
故人の旅立ちの儀式を、滞り無く終了できるよう、残された遺族が力を合わせて臨むことは、これからも生きていく者達にとって、よい経験となることでしょう。
 
 

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