*

実家の相続の実際2017! 早期処分のための遺言での相続人指定とは?

 
近年、子供は既に都会で自立して家族と暮らしていて、親が亡くなっても、実家に戻るということはなく、必要としない実家を不動産として相続することとなり、結果的に処分に困ってしまうということが多いようです。

相続人が多いと、遺産分割の話し合い自体も、困難を極めます。

空き家のまま放置している家も増えているのが現状です。

住む人のいなくなった家は傷むのも早く、相続人が実家に住むというつもりがないのであれば、できるだけ早期に売却処分したいところです。

そこで今回は、相続した実家を早期処分するための、遺言での相続人指定について、ご紹介します。
 

スポンサードリンク

実家の相続が複雑になる要因

両親と共に過ごした実家は、子供たちにとって思い出の詰まった家です。

しかし、すでに実家とは別の場所で生活基盤を構えている子供にとって、戻るつもりのない実家を不動産として相続するのは、実はかなりの負担になります。

なぜなら、預貯金などと違って、1つしかない実家(不動産)は、相続人が複数いる場合(兄弟姉妹)は、どのように分配するのか非常に難しいことだからです。

実際に不動産相続する方法として多いのは、土地だけなら、現物分割といって、「分筆登記」で完全に土地を分ける方法です。

でも家があるので、換価分割といって、実家を売ってしまい、その対価として得たお金を分ける方法がよく選択されます。

その次に多いのは、代償分割といって、相続人のうちの誰か1人が実家を相続し、それに見合う分のお金を、他の相続人に支払う方法です。

最後は、共有分割といって、実家を土地建物合わせて、共有する方法ですが、こちらは後々トラブルや面倒も多いので、オススメしません。
 

 
不動産の兄弟間での分割の方法について
 
 

遺言で不動産の相続人を指定するメリット

 
換価分割にせよ、代償分割にせよ、不動産を売却するなら、まずは売り主と登記名義人を一致させる必要があります。

登記名義人を故人から相続人に変更するには、遺産分割協議書か遺言書が必要なので、相続が発生したら、まず相続人全員で、遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成します。

遺産分割協議書を持参し、法務局で相続登記の手続きをします。

こうすることで、不動産売却の際に「売り主」=「登記名義人」となり、問題なく売買契約を結ぶことが可能となります。

けれど、相続人が複数いる場合は、不動産の相続を誰がするのかで、意見が一致しないことが多く、なかなかスムーズに実家の処分に手をつけられないことが多いのです。

そこで、故人の生前にできる対策として、遺言書にて不動産の相続人指定を行っておくという方法があります。

相続人の指定だけでなく、遺産分割の方法を指定したり、遺留分減殺方法の指定なども遺言でのみ可能となります。

遺留分とは、各相続人に最低限これだけは相続できるという権利で、相続人は、故人の遺言書により、相続分に不平等があっても、遺留分減殺請求を行うことで、遺留分については、請求することができるように決められています。

例えば、妻に遺産の全てを相続させると遺言書にあったとします。

子供が1人いますが、この子供が遺留分減殺請求を行うと考え、妻の住む家を確保できるように、遺留分については、まず預貯金から渡すこととしておくこともできるということです。

同様に、相続人が子供3人で、子供のうち長男は介護してくれていたような場合に、世話になっているので、遺言書で相続人指定をしておいて、相続後早期に不動産を売却し、その対価を

長男4:次男3:三男3で分けるようにと遺言しておくといった具合です。

相続後3年以内に売却できれば、売却した際の所得の3000万円分は、特別控除の対象になりますので、早期に処分できるということは、売れる可能性も高いですし、メリットも多く、非常にありがたいのです。

【遺産相続無料相談センター】
相続専門家チームが完全サポートします。

【不動産相続の相談窓口】
不動産のプロだから出来る相続サポートがあります。
 
 

不動産の相続人指定に際しての注意点

ただし、相続人指定を受けて、すぐに相続登記を済ませ、売りに出しても、すぐに買い手がつくとは限りません。

実家が、過疎化した村などにあると、余計買い手を見つけるのは困難となります。

人が住まなくなった家は、メンテナンスもまめに行う必要がありますので、管理・維持費が余分にかかってきます。

当然、固定資産税も住民税の均等割分もかかります。

相続人は、実家を得る権利とともに、これらの義務も負うことになるので、そのことに対する配慮も、相続させる金額の割合などのバランスで考慮することを忘れないようにしなければなりません。

生前に、その旨を相続人全てに伝えておくことも大切なことかもしれませんね。
 
 
【HOME4U】
全国500社以上の優良企業や地域密着型の不動産屋から、不動産を一括査定できます。

【RE Guide】
オンライン不動産査定。50社を徹底比較。
 
 

まとめ

 
実家の相続は、不動産であるがゆえの難しさをはらんでいます。

もう誰も住まない予定の不動産を相続させるのなら、遺言書で相続人指定を行い、相続登記でモメないように準備し、早々に売却、換価分割出来るようにしておくことも、一つの方法ではないでしょうか。

ただし、売却処分の難しいような要因が考えられる場合は、信頼出来る不動産業者と組んで、売却できるまでの期間の維持費を見込んで、相続の配分を考えるという方法もありますし、法律家に相談して、よりよい可能性を探っておきたいものですね。
 
 

スポンサードリンク




関連記事

実家の相続の実際2017! 空き家で放置するリスクと維持コストは?

  両親が他界してしまい、実家を相続するということになりますと、実家で同居していた場

記事を読む

遺品整理の実際2017! パソコンとアルバムの処分方法は?

  遺品整理の際は、たくさんの物を処分することになると思います。 その中でも、

記事を読む

遺品整理の実際2017! 貴金属・金の入れ歯・美術品の処分方法は?

  ご両親が亡くなられて、遺品整理を行うと、いろんな品が出てきます。 そんな中

記事を読む

実家の相続の実際2017! 終身介護施設入所なら、存命中に家の処分すべき?

  高齢化社会ではありますが、医療技術の進歩などの甲斐もあり、長生きされる方が増えま

記事を読む

実家の相続の実際2017! 「空き家バンク」に登録し、賃貸する方法とは?

  実家の相続をしたが、すでに生活の基盤があり、引っ越すわけにもいかず、とりあえず知

記事を読む

実家の片付け2017! 生前整理での業者選定法・活用術・費用相場は?

歳を重ねると、体力だけでなく、気力もなくなってきます。   若い頃は、家事・育児に

記事を読む

遺品整理の実際2017! 遺品整理業者の選定法・活用術・費用は?

両親が他界され、遺品整理に実家の片付けにいかないといけないことはわかっていても、遠方に住んでいた

記事を読む

実家の片付け2017! 生前整理をすべきかの判断基準と親の説得術とは?

自分がある程度の年齢になってくると、時折実家に戻ると、「おやっ?」と感じることがあります。 &

記事を読む

遺品整理の実際2017! 処分が厄介な車やピアノはどうする?

  遺品整理が終わり、ほとんどのものは処分したが、後は目の前にどーんと残っているピア

記事を読む

遺品整理の実際2017! 仏壇・神棚・人形の処分方法は?

御両親が他界された後、残された遺族にとって、大変な作業となるのが、遺品整理。  

記事を読む

PAGE TOP ↑